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  1. 十五夜のお月さま

特集

十五夜のお月さま
花/彩りのおくりもの
十五夜のお月さま
2018.09.14

今年の夏は異常気象ですさまじい猛暑でした。
そんな中、少しでも暑さをしのぐようにとテーブルセッティングにはガラス器を多く使い紫や白の涼しげな花を飾りました。









9月に入りまだまだ暑さは続きますが、野山にはすでに秋の七草をはじめ色々な草花が美しく咲いています。
「秋の七草」とは、万葉の歌人 山上憶良(やまのうえのおくら)が

「秋の野に 咲きたる花を 指折(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」

と歌に詠み、それが日本の秋を代表する草花として親しまれるようになったと言われています。
萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗
どれも風情があって美しいですね。
秋は、他にも竜胆・吾亦紅・鶏頭などたくさんの花がありますが、最近、私がテーブルアレンジメントによく使う花は「黒鬼灯(くろほおずき)」。
夏から秋にかけて薄青色の花を咲かせる一年草で、ほおずきに似た実をつけることから 「黒鬼灯」と呼ばれていますが、ほおずきの仲間ではなくナス科の植物です。
葉にはハエや虫を寄せ付けない効果があるので、窓辺に植えると虫の侵入を防ぐとも言われています。








落ちてしまった黒鬼灯も旅先で手に入れた小物たちと一緒に飾ってディスプレイにして楽しんでいます。









また、最近のお気に入りは「金水引」。
熨斗袋につける金箔色の水引や元結のことを「金水引」といいますが、この花の形がその「金水引」に似ているところから命名されたと言われています。
バラ科の多年草で、生薬としても使われ「龍牙草」とも呼ばれます。
秋に出回る赤や白の「水引草」とは別の植物です。









そして、秋の七草にも入る「藤袴」も大好きな花です。
最近はメントール系の香りがする藤袴の仲間である「ユーパトリウム フローレプレノ」(西洋フジバカマ)を好んで飾っています。








※写真 中央の背の低い花瓶がユーパトリウム フローレプレノ
 
草花は水が下がりやすく、蒸し暑い部屋の中ではすぐにしおれてしまいがち。
草花を飾るのは面倒という方には、めずらしいウリ科のユニークな実物「ククミス」をご紹介します。
つるつる・トゲトゲ・もこもこなど様々な手触りと形で、テーブルの上にちょこんとおくだけでも可愛らしいです。

最後に9月はといえば「十五夜」さん。
お団子と一緒に、すすき(尾花)とククミスをお供えに盛ってもかわいいですね。












「中秋の名月」お月見のときは我が家でも、お供え物と一緒に「すすき」を供えますが、お正月に松を飾るのと同じように、すすきを稲穂に見立て神様への依り代となっています。
お月見は「月を愛でる」という意味の他にも、神様への豊作祈願や収穫の感謝を表すと言う意味もあります。
今年2018年は、9月24日(月)が中秋の名月です。
さて、旧暦の8月15日の夜に見える月のことを「十五夜」「中秋の名月」と呼びますが、月の満ち欠け周期によって、中秋の名月が必ずしもイコール満月であるとは限りません。
今年は「中秋の名月」24日の翌日、9月25日(火)が満月だそうです。










今年は秋の草花を飾り、静かに夜空を眺めてみてはいかがでしょう。




鬼頭郁子

旬を取り入れた花とテーブルの教室は主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒が通う。
サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成にも力を入れる。
トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。
著書「上質な暮らしの提案-アールドヴィーヴルを楽しむ10のアプローチ」(講談社)他多数。
銀座にてリモージュ磁器「アビランド」日本公式販売店http://musee.co.jp/

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