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【季節の花】 ラナンキュラス ・・・鬼頭郁子
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【季節の花】 ラナンキュラス ・・・鬼頭郁子
2024.03.18

 



朗らかな春の風に誘われて、軽やかに咲く可憐なラナンキュラス。
幾重にも巻かれた花びらや、コロンと丸く愛くるしい花姿は「もう春ですよ」と、新しい季節の訪れを教えてくれているようです。

最近では品種改良により、色も多彩、咲き方も豊富で、一見バラと見間違いするほどの豪華なものから、スプレー咲き、半八重咲き、ぽんぽん咲き、繊細な一重のものまで、驚くほどの様々な品種が生まれています。
そんなラナンキュラスの花言葉は「とても魅力的」。
色別では、赤は「あなたは魅力に満ちている 」。白は「純潔」。紫は「幸福」。黄色は「優しい心遣い」。ピンクは「飾らない美しさ」など、どれも前向きな言葉が溢れています。

開花時期は4月から5月ですが、お花屋さんでは早春には店頭に並ぶため、ブーケやアレンジには大切な存在です。特に、お祝い会などの春を彩るテーブルには欠かすことのできないお花です。





春のアフタヌーンティーのテーブルには、そんなラナンキュラスの中でもピンクと緑の「ハーマイオニー」、紫と緑の「マルヴァ」という複色のものを選びました。特に、フリンジの花びらがぎっしりと重なり合うぽんぽん咲きは個性的で、そこに薄黄色の一重のラナンキュラスを合わてみました。



このワックスペーパーのような艶感と透明感のある品種は、ラナンキュラスとワックスを掛け合わせてラックスフラワーといわれているようです。





珍しいものでは、外側は普通で、中心が緑。咲いて来るうちに、その中心の緑部分が葉のように少しずつ肥大する品種もあり、蕾から咲ききるまでの過程で花顔の表情が大きく変化するのもこの花の特徴です。



小ぶりなラナンキュラスで、一つの枝にいくつもの花が咲く、スプレータイプの物もあり、アレンジの幅が広がります。

花瓶に飾る際は、開花につれて花が大きく開いて来ますので、花の重さで茎が折れてしまうこともあります。小ぶりな花の時期は、長さを活かしていけますが、徐々に花が大きく重くなる場合は、短めに切って花瓶の縁にもたれるようにあしらうことがおすすめです。

皆さまもぜひ、そんなラナンキュラスの魅力に触れ、お好きなタイプを飾って、お部屋に素敵な春を取り入れてみてくださいね。

鬼頭郁子

旬を取り入れた花とテーブルの教室は主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒が通う。
サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成にも力を入れる。
トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。

著書「上質な暮らしの提案-アールドヴィーヴルを楽しむ10のアプローチ」(講談社)他多数。
銀座にてリモージュ磁器「アビランド」日本公式販売店 http://musee.co.jp/

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