今日も暑い一日ですね。こんな日でも、食卓にグリーンを添えると涼しさを感じます。
テーブルには、夏の暑さに強いアルストロメリア「ジェイド」
グリーンと白の模様がさわやかで、最近人気が急上昇している花です。
そこにブルーベリーの木とリキュウソウを組み合わせて、風を感じるようなアレンジに仕上げました。
初夏から盛夏にかけて美しく咲き誇る多年草の花、アルストロメリア(ユリズイセン)は、その鮮やかな色彩と華やかな咲き姿で、夏の風景をいっそう明るく彩ることから、盛夏を象徴する花のひとつです。
花の色は赤、ピンク、黄、オレンジ、白などと豊富で、鮮やかな色合いが夏本番の強い日差しの中でもくっきりと美しく映えます。
また、切り花としても日持ちがよいため、夏のテーブルフラワーや贈り物としても重宝されます。
花言葉も「持続」「未来への憧れ」「華やかな日々」など、前向きで希望に満ちたものが多く、明るくエネルギッシュな夏の季節とよく調和しています。
今回は、今どき感たっぷりのアルストロメリアを使った、夏にぴったりな花アレンジの作り方をご紹介します。
近年の日本の夏は猛暑で、人も花もぐったりしがちですが、そんな中でもフレッシュな花アレンジを長く楽しむことができます。
ご用意いただくものは、小さめの鉢植えの花(夏の暑さに強いものがおすすめ)今回使用した鉢の花は「サンク・エール」、つる咲き性の「クライミングサンパラソ・パールホワイト」です。フローラルフォーム(花を固定するための吸水スポンジ)、竹串(鉢を固定するため)、苔(あればより自然な仕上がりに)
作り方は、器にフローラルフォームをセットし、その上に鉢植えをのせ、竹串でしっかりと固定します。
※鉢は黒いビニールのままでも構いません。ビニールを外す場合は苔で包むと美しく仕上がります。
※背の高い鉢を使用する場合は、フローラルフォームの上ではなく横に置いても大丈夫です。
鉢とフローラルフォームが一体化するように、アイビーや枝などのグリーンを無造作に挿していきます。
お庭に植物がある方は、適当な枝葉を切ってご使用ください。
全体が緑で自然に覆われたら、夏の切り花をナチュラルに挿していきます。
切り花だけでは持ちが悪くなりがちですが、傷んだ花だけを差し替えれば、長期間アレンジを楽しめます。
こうして作ったアレンジは、お部屋の中に小さなガーデンを演出し、インテリアとしてもとても素敵です。
最後の写真は、今年6月に横浜山手西洋館で開催された「花と器のハーモニー2025」のテーブルコーディネートの様子です。
私は『山手234番館』を担当させていただきました。連日の猛暑の中でも、10日間わずかなお手入れと数本の差し替えだけで、生き生きとしたアレンジを飾る事が出来ました。
この夏、鉢と一緒のアレンジをぜひお試しください。
鬼頭郁子
旬を取り入れた花とテーブルの教室は主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒が通う。
サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成にも力を入れる。
トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。
著書「上質な暮らしの提案-アールドヴィーヴルを楽しむ10のアプローチ」(講談社)他多数。
銀座にてリモージュ磁器「アビランド」日本公式販売店 http://musee.co.jp/
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