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【十三夜  後の月(のちのつき)】|HANAE MORI OFFICIAL SITE | ハナエモリ公式サイト
【十三夜 後の月(のちのつき)】
2026.09.18

秋は、お月様が綺麗に見える季節。お月見を楽しむ方も多いのではないでしょうか?ところで、十五夜と十三夜では、時期による月の形や風習、お供え物などに違いがあるのをご存じですか?

十五夜は中国伝来の風習で、十三夜は「後の月(のちのつき)」とも呼ばれる日本独自の風習とされています。

毎年日付が変わりますが、十五夜は旧暦8月15日(今年2026年は9月25日)、十三夜は旧暦9月13日(今年2026年は10月23日)に行われます。十五夜は満月を鑑賞するのが一般的ですが、十三夜は少し欠けた月を楽しむのが特徴です。この「未完成」の美しさを愛でる感性は、日本人の繊細な美意識を表していると言われています。

お供え物にも違いがあり、十五夜には月見団子やさつまいもをお供えし、収穫時期にちなんで「芋名月」と呼ばれます。一方、十三夜には栗や豆を供えることが多いため、「栗名月」や「豆名月」と呼ばれ、豊作への感謝や祈願の意味が込められています。また、どちらか一方しか見ないことを「片月見」と呼び、縁起が悪いとされてきました。

お月見といえば「ススキ」を思い浮かべますが、なぜススキを添えるのでしょうか?

本来であれば豊作を祈って本物の稲穂を飾りたいところですが、ススキは稲に姿が似ているため、稲穂に見立てて代わりに供えられたと考えられています。

秋の収穫を象徴する稲穂に似ていてお月見によく映える植物として、私は最近「ペニセタム」を飾ることがあります。ペニセタムは柔らかな穂が風に揺れる姿が美しいイネ科の植物で、光沢のあるブロンズ色が印象的な「パープルファウンテングラス」、スタイリッシュな「パープルマジェスティ」、別名ギンギツネと呼ばれる「ピロサム」など、さまざまな種類があります。なかでも「ファーリー」は小ぶりで扱いやすく、卓上に切り花として飾るだけで素敵な存在感を放ちます。

定番のススキだけでなく風に揺れるペニセタムも添えて、今年は秋の夜長にお月さまを眺めて過ごしてみませんか?

鬼頭郁子

旬を取り入れた花とテーブルの教室は主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒が通う。
サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成にも力を入れる。
トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。

著書「上質な暮らしの提案-アールドヴィーヴルを楽しむ10のアプローチ」(講談社)他多数。
銀座にてリモージュ磁器「アビランド」日本公式販売店 http://musee.co.jp/

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