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  1. しなやかな柳で迎えるお正月

特集

しなやかな柳で迎えるお正月
しなやかな柳で迎えるお正月
2020.01.01

毎年、お正月になると商業施設の入り口やホテルのロビーでは
生命力に溢れた松とともに、金銀に色付けされた柳が華やかに
飾られるのを見かけます。

その華麗な生け花を見ると、新年を特別なものとして晴々しく祝う
日本人に受け継がれてきた伝統、文化、心を深く感じます。

生け花でよく見られる柳は幹が曲がりくねったウンリュウヤナギや
花穂が銀白色の毛で覆われたネコヤナギなどがありますが、
やはり、柳と言えばなんといっても枝垂柳(しだれやなぎ)が代表格。

 





柳はお正月のお茶室でも「結び柳」として飾られます。
それは、遠方へ旅立つ人が、この先無事に目的地に到着できるようにという
中国の故事にならったもの。
柳の枝を手折って環をつくり、それを餞(はなむけ)としたことに由来するそうです。
また、旅立つ人の無事を祈るだけでなく「再会を期する」という意味もあるとか。
新年に飾ることで、一年間、無事に過ごせますようにとの願いも込められます。






「睦月」1月、お正月は日本人にとってハレの日です。
その特別にめでたいハレの日を祝い、新年を迎えた喜びとともに
「どうぞ良い年になりますように」との願いを込めて、華やかな
お花を室内に飾るご家庭が多いかと思います。

少し前の時代では、和室や床の間を飾ったお正月の生花ですが
現代の住宅事情から、モダンにアレンジしたものを床の間ではなく
ダイニングやリビングに飾るという方も少なくありません。

我が家もお客様をお招きするのはリビングなので、お正月の室礼や
お花もやはりリビングに飾ります。
普段は、ヨーロッパスタイルのアレンジが中心なのですが、
特別なハレの日であるお正月は和の器などを使い和を意識してつくります。

今年はお茶の世界での「結び柳」を、一年を無事にという願いを込めて
リビングの一角に飾ってみました。







結び柳は長さ1.8mぐらいの柳を環にして結ぶのですが、枝が太すぎたり
乾燥した柳だと途中から折れてしまいます。
お花屋さんにはあらかじめ結び柳にすると伝え、しなやかで長いものを
遅くともお正月の一ヶ月前には注文します。

茶道では、活け方や柳の長さ結び方は流儀によって様々だそうです。
お正月らしさを演出するのに見様見真似で飾ってみたら
なかなかモダンで素敵です。







さて、最近のマイブームは和と洋の見立てで愉しむ茶会風遊び。
我が家にはお茶室もありませんので、真似事でお酒や簡単な懐石
そしてお菓子やお抹茶を楽しんでいます。

今年のお正月のテーブルコーディネートは「除夜釜の夜会」。
ひと足先に、蝋燭の灯での風情ある夜会を楽しみました。
本来なら大みそかの夜の行事ですが、行く年を惜しむように
部屋を蝋燭だけで薄暗くし、夜景をながめての日本酒と強肴(しいざかな)。







除夜の鐘の音を聞き、炭点前をして厳かにお茶をいただくのがお作法と
いうものの、お酒でのおもてなしのあとは年越蕎麦をいただきます。
そして、鐘つきが終われば部屋を明るくし、お正月の祝膳でおもてなし。
最後にお正月の主菓子とお抹茶を楽しみました。







おめでたい新年が何度も巡ってくることを祈りつつ飾った
天井から床まで垂れた結び柳はモダンだと大好評でした。

皆さまは、どんなお正月をお迎えでしょうか?

どうぞ、本年も素晴らしい一年になりますように。
ご多幸をお祈り申し上げます。

 

 

 

鬼頭郁子

旬を取り入れた花とテーブルの教室は主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒が通う。
サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成にも力を入れる。
トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。
著書「上質な暮らしの提案-アールドヴィーヴルを楽しむ10のアプローチ」(講談社)他多数。
銀座にてリモージュ磁器「アビランド」日本公式販売店

http://musee.co.jp/

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