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子育てに奮闘していた時期を乗り越えた森パメラさん。「ひとり時間を満喫する方法」とは?
FEATURE
子育てに奮闘していた時期を乗り越えた森パメラさん。「ひとり時間を満喫する方法」とは?
2021.02.05

アーティストの森勉さん、モデル、タレントとして活躍する森泉さんや森星さんなど5人の子どもを育て上げた森パメラさん。10代でアメリカから単身で日本に渡り、モデル活動をスタート。異国の地での仕事や国際結婚、子育て……と、めまぐるしく多忙な日々を送っていました。今は子ども達も独立。ひとりの時間をたっぷりと満喫しているそうです。
「子育て中は悩んでいる暇なんてなかった。深く考える時間がなかったのが、乗り切れた理由かも」と語るパメラさん。
いつもハッピーな笑顔を届けてくれるパメラさんに、日常で幸せを見つける方法を聞いてみました。


何事も深く考えない性格。

身のまわりにあるものの中に

楽しみを見つけています

----パメラさんはハーブを育てたり、いつも日常生活の中で楽しみを見つけているイメージがあります。最近ハマっているものはありますか?

 

「最近は燻製器を買ったので、飼っている犬のスナック作りにハマっているの! さつまいもやビーフ、鶏肉などを燻製させると、とても栄養たっぷりのスナックが作れます。あとは黒にんにくも、ここ2年くらいハマっているもののひとつね。にんにくを10日間くらい熟成させることで、普通のにんにくより栄養価が上がり、何倍もの価値になる。美味しいし元気にもなるし、虫除けにもなるのよ。でも、家中がにんにく臭くなるのが難点! 子どもたちからも『家がにんにくくさい!』ってクレームを言われるわ(笑)」

 

----なんでもご自分で作るのがすごいですね!そういった情報はどうやって見つけるんですか?

 

「ネットで見たり探したりするのではなく、自然に出会って、ピンッときたものだけやるの。黒にんにくも、旅行の帰りに寄ったサービスエリアで初めて食べて、美味しくてびっくり。それで自分でも作ってみよう!と思って。自分でも作れるものならなんでもチャレンジしている感じ。以前は屋上に蜂の巣もあって、ミツバチが6,000匹もいたのよ。1年に3〜4回はハチミツも作っていました」


------6,000匹! すごい数ですね。

 

「ミツバチを守るために、スズメバチも自分で退治していました。でも殺さないように軽く足で踏んで、羽根をつかんではちみつやお酒に入れておくの。そうすると、ちゃんとしばらくは泳いでるんです。スズメバチってミツバチをたくさん殺してしまうんですね。だから『神様ってば、なんでスズメバチなんてこの世に作ったのかしら?』なんて最初は思っていたけれど、スズメバチが農作物を他の虫から守ってくれる場合もあるらしいんです。この地球で生かされているからには、ちゃんと理由があるんですよね。都会のコンクリートジャングルに住んでいても、少しでも近くに自然があると、四季を大切にしようと思う気持ちが沸いたり、いろいろと勉強になることがたくさんあります。ネイチャーサイクルって本当にすごいなって」

 

----ご自宅の屋上ではたくさんのハーブや植物も育てていらっしゃいますよね。昔から自然には興味があるんですか?

 

「全然! 若い頃は、六本木のディスコで遊んだりしていましたよ(笑)。子ども達が自立して、ひとりの時間ができてからですね。自然と触れていると癒されます。癒しといえば、お風呂にバスソルトを入れてゆっくり浸かるのも好きです。最近はオイルを入れるのも好き。食用のMCTオイルやえごまオイルとかをそのまま入れるんですよ。それだけで肌がとてもしっとり、サラサラになりますよ」

 

 

------お金をかけずに楽しむのが本当に上手ですね。

 

「身のまわりにあるものでなんでも楽しめるほうなんです。これからも新しいことにどんどんチャレンジしたい!」

 

-----これから新たにチャレンジしたいことはなんですか?

 

「う〜ん……。以前はやりたいことリスト、なんて作っていたんですが、全部達成しちゃって(笑)。また、『楽しそう!』と思えるものに出会ったら挑戦していきたいです」



-----パメラさんは落ち込んだりすることもあるんですか? いつもハッピーでいる印象です。

 

「もちろん落ち込んだり、怒ったりもするんですが、昔からお酒を飲んで寝てしまうとすぐに忘れちゃうので、翌日はすっかり元気です。誰かと喧嘩して『こんちくしょう!』と思っても、寝て起きると、『あれ? なんのことで怒っていたのかしら?』って」

 

-------そうなんですね。そんな風に、穏やかな気持ちで生きられる秘訣ってありますか?

 

「私は10代で、ショーに出るためにアメリカから東京に来て、結婚して、子どもを5人も産んで……。とにかく毎日忙しかったし、タフになるしかなかった部分はあるわね。毎日がサバイバルだったから。何事も深く考えないようにしている。当時は家で座って食事する余裕もなかった。今でもその癖は直らなくて、子ども達や友人と食事をしていても、『パメラはなんで座らないの? 落ち着かないから座って!』と注意されるくらい(笑)。今でこそお料理もするけれど、子育て中は料理するのも好きではありませんでした。星(ひかり)の時だけ、年齢も上の子と離れていたし少し余裕があったので、お弁当作りは頑張っていましたけど(笑)。そんな日々があって今があるので、育てたハーブを摘んだり、屋上で飼っているニワトリのフレッシュな卵をとって、それが美味しくいただけたりするだけで幸せなんです」

 

------子育てに奮闘したからこそ、感じられる幸せがあるんですね!

 

「そうですね。本当に強くもなりました。スズメバチが捕まえられるくらい(笑)。今でも十分幸せですが、欲を言えばもっと孫が欲しいわ(笑)。今も4人いますが、その倍くらいはいたらいいなと思います。それが夢ですね」



PROFILE

Pamela Mori

森パメラ

森英恵のアシスタント・デザイナーとしてスポーツウエアラインを任され、19995月にパリ・コレのプレタポルテの企画を担当。
2004年から2年間HANAE MORIライセンス・クリエイティブディレクター
を務めた。アメリカ・カリフォルニア州生まれ。
モデルとして来日後、80年に森英恵の長男、森顯氏と結婚して5人の母に。

 

Photo:本間寛 Text:竹尾園美

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