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森泉さん×『GLOW』元編集長・大平洋子さんのスペシャル対談!後編「人生100年時代を生き抜くために必要なこと」
FEATURE
森泉さん×『GLOW』元編集長・大平洋子さんのスペシャル対談!後編「人生100年時代を生き抜くために必要なこと」
2020.11.11

飾らない自然体の美しさで人気を得ている森泉さんと、今年で創刊10周年を迎えるファッション誌『GLOW』の元編集長であり、現在は第1雑誌局長を務める大平洋子さんとのスペシャル対談インタビューをお届けします。前回は、「令和時代を生きる現代の40代とは」をテーマにお話いただきました。今回は、「人生100年時代を行く抜くために必要なこと」がテーマ。『GLOW』世代である40代の女性が、活き活きと輝きながら人生100年時代を生き抜いていけばよいのか? ぜひ参考にしてみてください。

「45歳の壁」を乗り越えるべく準備が大切

泉:そういえば妊娠、出産を経て、ホルモンバランスの乱れなのか身体のシルエットが崩れたり、髪の毛や歯も一時期ボロボロになっちゃったんです……! こういった変化って女性にとってはすごくストレスですよね。これから年齢重ねていくにあたって、どう対応していけばよいのか知りたいです。

 

大平:40代でいうと、45歳以下と45歳以上でまず違うんですよ。「45歳の壁」といって、ここを境に更年期が始まる方が多い。疲れやすくもなるし、白髪もいきなり増えたり、心身ともにガタがくる時。一気にルックスに変化を感じる時期でもあるので、わりとここで慌てちゃうことってあるんです。

 

泉:しかも「その状態が一生続くかも!」と思うと余計焦ってしまいそう。




大平:そうなんです。でも例えばフランスだと、女性は子どもの頃からかかりつけの婦人科医さんがいたりするんです。だから女性の身体についての知識をちゃんと持っているし、自分の身体のこともよく知っている。どう対処していけばよいかをわかっているので事前に準備できるんですよね。日本はこういった話はデリケートでタブー視されてきたところがあるので、最近では増えてきたと言いつつ、この世代は家族とも友達ともあまり深く話す機会がまだまだ少ない。なので、その45歳問題の企画は定期的に特集を組みますし、とても人気もあります。また、日本人の40代女性は世界一睡眠時間が少ないというデータがあるくらい多忙、心身のケアはとても大切です。

 

泉:え〜!世界一なんですか?40代になるのが怖くなってきた……(笑)。

 

大平:でも今から知識を得ておくかどうかで、変わりますよ!

 

泉:そうですよね……!今から考えておいたり、準備するだけでだいぶ違いそうですよね。



大平:ここ数年で急に、人生100年時代なんて言われているじゃないですか。私は50代ですが、あと10年もしたら一般的には定年ですよね。でも100歳まで生きるとしたら、定年後もあと40年くらいあるわけで。人生の後半にさしかかって、「全然、準備ができてない!」と戸惑っている方も多いみたいです。これからのGLOW世代は今の仕事や生き方だけじゃなくて、何か別の生き甲斐を見つけておくとか、趣味を見つけたり、ライフシフトの準備をしておくといいのではないかと思っています。

 

泉:私はそんなに長く生きないかな〜、なんて(笑)。でも、100歳まで生きるとしても、どうせなら元気ではいたいな。今年は新型コロナウイルスもあって、免疫アップとか、健康について見直すいい機会にはなりましたよね。第2の人生を考えるきっかけにもなりました。これからもっといろんなことにチャレンジしていきたいと思えるようになったかも。うちのママも、5人の子どもを育てあげて、今ようやく好きなことができるようになって青春できてるみたい。それも健康でいないと、できないですよね。

 

大平:お子さんが手離れすると、主役が自分に戻りますよね。本当に、健康でいれば楽しいことがいっぱい待っているはず。

 

泉:ただ夢を語るだけじゃなくて、ちゃんと実行できる40代、50代になれたらいいな。

 


大平:本当にそうですね。私も自粛期間をきっかけにようやく園芸やDIYというものをこの年齢になって始めてみました。やってみて、いつも器用でセンスよくものづくりされている泉さんてやっぱりすごいなぁと思いました。何かアドバイスがあれば教えていただきたいです!

 

泉:質のいい工具を買うのがポイントです! 最初どうしても安いのを買いがちなんですけど、ちょっと奮発していい工具を買うと簡単に資材も切れるし、楽にいろいろ作れるので楽しいんですよ。

 

大平:なるほど!参考にします。

 

泉:私からも最後に質問していいですか?30代後半になってくると、仕事も人間関係も、自分が居心地のいいことや人を選んでしまいがちなんです。そうすると新しいものに触れる機会が少なくなってくる気がしていて。雑誌のお仕事って常に新しいものをリサーチしたり、チャレンジするじゃないですか。どうやってそのモチベーションを保っていらっしゃるのか、聞きたいです。

 

大平:仕事柄、新しいものが出てくると試したくなる性分というのもありますが、意識してするとしたら、一年に一回は「苦手だな」と思うことにチャレンジするといいかもしれません。

 

泉:苦手なこと!あまりできてないかもです(笑)。

 

大平:やっぱり自分が苦手だと思っている分野に立ち向かうのって根気もいるしハードルは高いんですけど、それをやり遂げた時の達成感はあるし、それで人に褒められるとより嬉しい。年齢を重ねるにつれて、注意してくれる大人って減ってくるじゃないですか。だから自ら苦手なことをイチからやってみることは、成長に繋がるのかなと。でも疲れている時にそれをやってしまうと嫌な人間になってしまうので(笑)、気持ちが安定している時にやってくださいね。

 

泉:はい!これからチャレンジするようにしてみます。今日はありがとうございました。

 

大平:こちらこそ、ありがとうございました。



<着用商品>


コンパクトストレッチのブラウス 39,600(税込)
ブラックのスカート 51,700(税込)

ブラウスは、なめらかな素材で肌に優しいコンパクトストレッチ。

丸みのあるシルエットが女性らしく演出。シアサッカー素材のタックフレアスカートは、透け感のある素材や立体感のあるデザインが今年らしい一枚です。

 

● Izumi Mori

森泉

19歳でもモデルとして芸能活動をスタート。ファッション誌で活躍する他、その飾らない姿がテレビ番組でも支持されブレイク。大の動物好きで、21種類30匹のペットと暮らしている。

 ●Yoko Ohira

大平洋子

1992年に宝島社へ入社し、『CUTiE』編集部へ。その後、創刊準備のため 『spring』へ異動、1998年から編集長に。2003年『InRed』創刊と同時に編集長に就任。2010年『GLOW』 創刊と同時に編集長に就任。2020年9月より第1雑誌局局長へ就任。

 

 

Photo:中田陽子〈MAETTICO〉 Hair & Make-up(森泉さん):林カツヨシ Text:Sonomi Takeo

 



 

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