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特集

カゴとスカーフ
家族/暮らしのおくりもの
カゴとスカーフ
2018.06.08

ファッションに「シーズンレス」という考え方が浸透して、カゴバッグを持つおしゃれも今では夏に限ったものではない一方で、やはり編み地の細かなストロー材のバッグは、暑い季節にこそ映える。

リネンやコットンのさらりとした服に合わせれば、いっそう涼しげなコーディネートになるし、浴衣や着物にも似合いそう。日本の梅雨や夏というと、ついうんざり顔でその季節をとらえがちだけれど、気候に沿ってそのときどきのおしゃれを楽しめるのは、四季がある国に暮らすごほうびだと思う。

 

 




先日、義母の引越しを手伝って箪笥を整理していたら、美しいスカーフがたくさん出てきた。わたしの母もスカーフを何枚も持っているし、たしかに母の世代はスカーフのおしゃれへの憧れやなじみが深いようだ。贈りものとしても選びやすいから、これまで何度か母たちにスカーフをプレゼントしてきたけれど、あるとき母が「でもだんだんスカーフをする機会も減ってくるのよねぇ」と、ぽろりと本音をこぼしたときがあった。そういえば義母の引き出しのスカーフにしても、クリーニングのタグがついたままのものや、身につけている姿を見たことがないものがあった。

 

 




なるほど、首に巻くアクセサリーとしてなら、たしかにそうかもしれないとうなずいたわたしは、普段から自分がなにげなくやっているスカーフの実用的な使い方を一つ、母におしえた。それは、カゴバッグの中身が見えないようにする目隠しとしてスカーフを使うというもの。ナチュラルな素材感のカゴバッグに、シルクのスカーフでエレガントさが加わり、それを持つ姿にも大人の華やかさが生まれる。

 

 




そう、カゴバッグにつきものの小さな悩みに「中身が見えやすい」というものがある。もともとカジュアル感を楽しむバッグだから仕方ないといえばそうなのだけれど、中の荷物がごちゃごちゃするのはやはり困る。だからカゴの中にすっぽりとおさまるサイズのポーチが付属しているバッグは、うれしい配慮だ。そのポーチによって荷物が整理しやすく、財布や貴重品がうっかりすべりおちる心配も減る。

 

 




スカーフは、カゴバッグのフタ代わりにするほか、ただハンドルにきゅっと結んでアクセントにするだけでもいい。手に持つものだから、襟元に巻くときのように顔写りはどうか、ちょっと派手すぎるか、なんて心配もいらない。むしろ色鮮やかなスカーフの方がコーディネートのワンポイントになり、人目を引く。

また夏に起こりがちな室内や車内で冷房が効きすぎているというシチュエーションでは、そのスカーフが緊急の寒さよけとして活躍する。使い方のイメージを広げれば、スカーフの出番は年齢とともに減るわけではないのだ。

わたしが伝えたアイデアをさっそく実践に移した母は、友人に会うたびに、カゴバッグとスカーフの新鮮なテクニックをほめられると喜んでいる。夏が近づき、その機会もますます増えるのかと思うと、娘としてはうれしいかぎりだ。


掲載商品は下記リンクより詳細をご覧いただけます。

シルクサテンのスクエアスカーフ
ネイビーのポーチ付きかごバッグ
ブラックのポーチ付きかごバッグ大


 

おがわ・なお/1972年生まれ。文筆家、編集者。
著書に『心地よさのありか』(パイインターナショナル)、『こころに残る家族の旅』(京阪神エルマガジン社)、『家がおしえてくれること』(KADOKAWA)、『おしゃれと人生。』(筑摩書房)などがある。暮らし、旅、ファッション、インテリアなどをテーマに執筆と出版物の制作を行い、自身のウェブサイト「Table Talk」で日々綴っているブログにも熱心なファンが多い。夫でイラストレーターの小池高弘との共著による自主制作イラストエッセイ集『sketch 1、2』ほか、2018年秋にも新刊を出版予定。

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