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特集

母の日の贈りもの
家族/暮らしのおくりもの
母の日の贈りもの
2018.04.04




今年も母の日がやってくる。

子どものころは毎年のように父と一緒にデパートへ行って、母の日のプレゼントを選んだ記憶がある。ハンカチや、香水、ちょっと豪華にイヤリングなんて年もあった。いま思えば、父はわたしと一緒に母への贈りものを選ぶことで照れ隠しをしていたのかもしれないが、小学生だったわたしは自分の意見を取り入れてもらえることが誇らしく、お金は出さないくせに品物選びにはずいぶん積極的だった。

あのときの母は現在のわたしより若かったという事実に気づくと、なんだか不思議な気がする。着物の販売の仕事をしていたから、実は香水を贈られても使う機会はあまりなかったのかもしれない。でも毎回大げさなくらい喜んでくれたことを、40年近く経った今でもよくおぼえている。







大人になるにつれて、かつてのように無邪気には親に贈りものができなくなるのは、きっと品物を選ぶときに、相手の生活にこれは必要かどうかを考える知恵がつくからなのだろう。しかも人は年齢を重ねれば重ねるほど、必要なものはもうひととおり揃っていると感じる、あるいは今あるもので満足と思えるようになってくる。だから「何がほしい?」と子が聞いても、親は遠慮しているわけでもないのに「そうねえ」と張り合いのない返事しかできず、贈る側としては、そういう相手への品物を考えるのはとても難しいのだ。

ところが「必要なものはない」イコール「何も贈ってくれるな」ではないわけで、たとえば財布のように、自分では買い換えの見極めがむずかしいものや、つい無難なデザインを選んでしまいがちなものを、「これで気持ちを新しくして」という願いを託して、あえてちょっと大胆なセレクトで贈ってみるのもひとつだ。







母がいつも似たような色や組み合わせの服ばかりという印象ならば、柄のアイテムで「冒険の楽しさ」を贈るのもいい。母の日の贈りものは、誕生日プレゼントよりもっと自由に、相手にとっての必要度よりも、贈る側の「これを贈りたい」という気持ち主導でいいように思う。だから無難な定番デザインではなく、受け取った瞬間の気持ちが華やぐものを、母の顔を思い浮かべながら選びたい。







母が普段よく使うものという点から探すなら、カードケースもよさそうだ。マンション入口のカードキーや乗車パスなど、母の持ち物を注意して見てみると、カード類が意外に多いことに気づく。寒さを言い訳に出不精になりがちだった季節の分まで取り戻すように、気候のよいこれからは、足腰を鍛えるためにもどんどん出かけてほしい。そんな口で言ったらうるさがられそうな子としての思いも、美しい花柄の雑貨に込めて贈れば、母も素直に受け取ってくれるかもしれない。

 

*ハンカチは、全国の百貨店にてお取り扱いをしております。取扱店舗等はこちらからお問い合わせください。
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掲載商品は下記リンクより詳細をご覧いただけます。

ライトブルーの二つ折り財布
ピンクの長財布
シロの3WAYショルダー
シロのパスケース


 

おがわ・なお/1972年生まれ。文筆家、編集者。
著書に『心地よさのありか』(パイインターナショナル)、『こころに残る家族の旅』(京阪神エルマガジン社)、『家がおしえてくれること』(KADOKAWA)、『おしゃれと人生。』(筑摩書房)などがある。暮らし、旅、ファッション、インテリアなどをテーマに執筆と出版物の制作を行い、自身のウェブサイト「Table Talk」で日々綴っているブログにも熱心なファンが多い。夫でイラストレーターの小池高弘との共著による自主制作イラストエッセイ集『sketch 1、2』ほか、2018年秋にも新刊を出版予定。

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