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【クリスマス】神様への贈り物 ・・・ 鬼頭郁子
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【クリスマス】神様への贈り物 ・・・ 鬼頭郁子
2024.12.09

もうすぐクリスマス…。我が家もコンソールテーブルに小さなクリスマスグッズを飾りました。


この季節、街にはイルミネーションがロマンティックに煌めき、華やかにに飾り付けられたクリスマスツリーで彩られます。


実はこのクリスマスツリーの飾りには定説があるのはご存知ですか。定番のツリー上に輝くトップスターは、キリストが馬小屋で生まれた時に、3人の賢者をベツレヘムへ導いた大きく輝く天空の星を表すものだといわれています。また、ツリーの下を囲んでいるたくさんのプレゼントや、ツリーの近くにトナカイやソリが飾られているのも定番ですね。


では、ツリーに使われる木がモミの木になった理由はご存知ですか。ツリーにモミの木を使用したのは中世のドイツだといわれています。理由には諸説ありますが、ゲルマン民族が、冬至のお祭りにモミの木を「神様への贈り物」として捧げた事や、1年中、緑色の常緑樹であるモミの木は、「絶えることのない永遠の命の象徴」として定着したようです。当時は、「モミの木には小人が宿る」ともいわれ、モミの木に食べ物や花を供えると、小人が集まってきて、人に力を与えてくれると信じられていました。これらの常緑樹信仰が、クリスマスツリーのルーツだといわれています。


また、モミの木は、クリスマスツリーだけでなくクリスマスリースにもかかせません。杉やヒバやブルーアイスなどの常緑樹を使ってリースを作ると、森の香りに癒されます。この常緑樹の香りには、森林浴に近いリラックス効果とリフレッシュ作用を得ることができるといわれています。


私の花教室でも、今年1年の色々な出来事を振り返りながら、待降節のアドヴェントにはリース作りをする事が恒例となっています。ツリーを飾るにはちょっと大変、リースを作るには時間がないという方には、クリスマスのテーブルの中央に、モミの木や色々な常緑樹を並べるだけのセンターピースがおすすめです。ただ適当な長さに切って並べるだけ。そこに木彫のトナカイやオーナメント。クリスマスカードを入れた小さな額を飾るだけでも賑やかなクリスマスシーンを演出できます。


これだけでもでも雰囲気がでますが、夜にはキャンドルの灯をプラスするとさらにクリスマスディナーを盛り上げてくれます。


森の香りもいっしょに楽しめますので、ぜひお試しくださいね。素敵なクリスマスを

鬼頭郁子

旬を取り入れた花とテーブルの教室は主婦からプロまで幅広く支持され、全国から生徒が通う。
サロン主宰やスペシャリストを目指す方も多く、多数の教室主宰者を輩出、その育成にも力を入れる。
トップブランドのコーディネートやプロモーションに関わるなど、多くの企業の花や食文化に関するセミナーをおこなっている。

著書「上質な暮らしの提案-アールドヴィーヴルを楽しむ10のアプローチ」(講談社)他多数。
銀座にてリモージュ磁器「アビランド」日本公式販売店 http://musee.co.jp/

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