厳しい暑さが続いている毎日ですが、花にとっても夏は大敵です。飾ってもすぐに萎れてしまうことを考え、部屋に花を飾るのを避けてしまう方も多いかと思います。でも、そんな夏こそ、清涼感を感じる花たちを選び、生活に上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
やはり夏に花を飾るなら、白やグリーンのアレンジメントや花束がおすすめです。特に暑さに強いカラー、クルクマ、アガパンサスなどがおすすめです。すっくと伸びた明るいグリーンの茎などはとても美しいので、その茎を生かし、ガラスの花器に映えるように飾ると良いでしょう。
今回は、夏の部屋に飾りたい爽やかで持ちの良い花をいくつかご紹介しましょう。
まずは、南アフリカから渡来されたと言われているアガパンサス。放射状に咲く花型はまるで花火のようで、シンプルに投げ入れるだけでも絵になります。白の他にも薄紫などの品種もあり、とても優雅な印象を与えてくれる花です。
ピラミッドアジサイは「アジサイ科アジサイ属」の植物で、5月~6月に開花する一般的なアジサイとは違い、暑さに強く、真夏の時期にも花を咲かせます。一般的なアジサイの花房は、丸いボール型をしていますが、このピラミッドアジサイの花房は三角錐状です。その形がピラミッドに似ていることから名付けられました。
花房が大きくて華やかなので、夏のホームパーティや、おもてなしのテーブルコーディネートにもぴったりな主役の花です。
次は、切り花では珍しい濃い青色のデルフィニュウムです。ガラスのような光沢を持つ薄い花びらと、長い花穂にたくさんの小花をつけたシルエットが人気です。
代表的な水色や濃い青の他にもピンク、薄い紫、白などの品種があり、花型も一重、八重と様々に異なるので、どんなシーンにも選ばれる他、使い方も様々です。
白とブルーが特徴的なオランダの「デルフト」のボウルに、水色や濃い青のデルフィニュウムを飾りました。同じ色味の白と相性の良いヒマワリの黄色を合わせたアレンジです。万国、年代を問わず、誰からも好まれる「青、白、黄」の王道の組み合わせを楽しんでみてください。
また、暑さに強い花といえばランですが、とても鮮やかな色彩なので料理や飲み物に添えても映える花です。
暑い夏の時期に、花を長持ちさせるためのポイントが2つあります。
1つ目は、水をこまめに替えることです。気温が上がるとバクテリアが繁殖し、水が腐りやすくなるのことを防ぐためです。その際は、花瓶も、花の茎も洗い、滑りをとるも忘れずに。
そして、2つ目は、花を飾る場所に注意することです。特に、直射日光が当たらない場所や、クーラーの風が直接当たらない場所を選びます。涼しい方が良いのではと思い、クーラーの風を当てる方がいますが、花は人工的な風に弱いものです。そのような場所にはに置かないように注意してください。
この夏、皆さんもぜひ、生活の中に花を取り入れてみてください。そして、心地よく爽やかな空間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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